当山は治承三年の開創ですが、明治初期ごろに明治維新による修験道弾圧がもとで不滅の聖火も消えようとしていました。しかし山を守ろうと信徒達により本堂が建てられ、明治三六年に大本山永平寺六四世森田悟由禅師を勧請して開山されたのが「曹洞宗中野山大正寺」です。それまでの修験道から曹洞宗に改宗されたもので、御本尊は御深草天皇の持仏とされていた「厄除不動明王」で、勅願仏ともいわれる尊い仏像です。